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ドコモ dtab 売れるかも!?

ドコモ2013年春モデルが発表になりました。「NTT docomo Xi」のロゴ入りながら、半周遅れになったXPERIA Zが興味津々です。ブートアニメやロゴをキレイに消したり、カスロムでチューニングしたりとソニーファンならではの楽しみもありますが、注目したいのがドコモタブレットのdtabです。iPhoneやNexus、XPERIA、Galaxyなど、グローバルモデルが好きな方は、完全スルーだと思います。しかしながら、結構、考えられたマーケティングミックスで、もしかしたら売れるのではないかと思います。


Wikipedia|マーケティングミックス

製品・・・ドコモタブレット dtab

  • OS:AndroidTM 4.1
  • バッテリー:6020mAh
  • CPU:K3V2T 1.2GHz クアッドコア
  • 外部メモリー:microSD(2GB)microSDHC(32GB)
  • カメラ機能:外側CMOSカメラ 300万画素、内側CMOSカメラ 130万画素
  • 寸法:176mm×257mm×9.9mm
  • 質量:610g
  • ディスプレイ:10.1インチ 1280×800ドット WXGA TFT液晶
  • 製造メーカー:HUAWEI

ドコモ|dtab

ターゲット・・・タブレットというものが欲しいヒト

ターゲットは「タブレットというものが欲しいヒト」だと思います。タブレットは2010年のiPadの登場以来、ようやく認知され、Nexus7やkindle Fireといった値頃感のある製品で、普及期に入ってきたと思います。昨年辺りから、電車の中やカフェで弄くっている方を、よく見かけるようになりました。弄っているヒトを見ると、自分も欲しくなるのが人情で、懐疑的だった心理状況に変化が現れるものです。dtabのライバルはiPadだと思います。価格や性能からは、Nexus7やkindleになりますが、スマフォを「ドコモのiPhone」とか、「ソニーのiPhone」とか言っている人もいる位なので、知名度や認知度で切り分けるとiPadだと思います。「タブレットというものが欲しいヒト」というのは、イノベーターではなく、かなりのボリュームゾーンです。ネットブックの代替えや、スマフォの小画面は見にくいから、といった動機づけは、人それぞれですが、100人いたら100通りのイナバ物置で、dtabは最大公約数が満たせる大丈夫さを秘めています。

価格・・・9975円

  • 通常価格は2万5725円、キャンペーン価格で9975円となります。
  • ドコモ回線、SPモード、dビデオ6カ月間の契約が条件になっています。
  • dビデオは月額525円、SPモードは月額315円になります。
ガラケー持ちでiモード契約のみの場合でも、ISPセット割でSPモードの料金は割り引かれます。dビデオ6カ月が契約条件となり、13125円(525円×6+9975円)のご負担となります。タブレット端末は、高価格のイメージがあります。安い中華タブは人柱魂を持った方くらいしか買いません。Nexus7やKindleですら、懐疑的な見方をする方にとっては、ドコモで9975円で買えるというのは、とっても魅力的な価格設定に映るはずです。

チャネル・・・ドコモショップ

ドコモオンラインショップでは2013年3月から発売開始です。店頭では4月が予定されています。勝負はこの4月の店頭発売です。デジモノをネット通販で買う方は、もうすでにNexus7やKindle、iPad miniなど既に購入していると思います。このドコモショップで買えるというのは、最大のアドバンテージで、「タブレットというものが欲しいヒト」は実機を見ながら、安心感も買うことが出来ます。

サポート・・・接客

 
故障や修理といったサポートの窓口もドコモショップです。HUAWEIなので、初期不良や不具合も、もれなく付いてきます。品質管理を確率統計で行なっている以上、弾数が増えれば致し方ないことなのですが、ドコモショップでのサポートはそれを緩和する役割を果たします。それと、問題になるのが通信手段です。Nexus7のWiFiモデルは、下手したらSSIDが掴めず、アクチベーションができなかったりとか、通信をどうしたら良いのかで悩んだ方もいたのではないかと思います。dtabはWiFiモデルなので、3Gデータ通信が無二の通信手段と考えている方にとっては、未知の領域です。おそらく、ご家庭ではADSL、または光のLANケーブルをPC直繋ぎ、もしくはWiFi接続をしていても「SSIDって?」だと思います。スティーブ・ジョブズのフラフープの動画を見せたくなりますが、その今更なご説明をしていただけるのは、ドコモショップの大きな強みです。

通信サービス・・・Home Wi-Fi

WiFiモデル、dtabの通信手段を確保する方法ですが、家庭では無線LANルータが必要になります。ドコモはHome Wi-Fiのご提案もしています。dtabを購入すると、無線LANルーターを無償でレンタルしてくれるというものです。もちろん、別途固定回線の契約が必要になりますが、既存の固定回線を転用できるのは、「タブレットというものが欲しいヒト」にとって、受け入れやすいご提案だと思います。
  • 月額使用料0円
  • 2013年3月1日提供開始
  • 赤・青・白・黒の4色
  • 製造メーカー:NECアクセステクニカ
  • 規格:IEEE802.11b/g/n
ドコモ|Home Wi-Fi
当初は家でと思ったタブレットも外で使って、お披露目したいと思うのが人情です。そこで登場するご提案がモバイルルータです。FOMAからパケット定額の追加料金なしで、テザリングが利用できるXiへの機種変更もご提案してくるかもしれません。WiFi接続のdtabは上手く出来たもので、ISPがSPモードに限定されたSPモードメールを直接送受信することはできません。ドコモメールのクラウド化で現在の仕様がどうなるかは分かりませんが、独自仕様にこだわるドコモがISP認証を捨てるとは考えにくいです。通知はdtabで、キャリアメールはXiスマフォでというご提案です。

ドコモ|データ通信製品HW-02E
http://www.nttdocomo.co.jp/product/data/hw02e/

ドコモ|テザリング

コンテンツ・・・dマーケット

dtabはコンテンツでの収益化も目論んでいます。1000億円の目標が掲げられてようです。Amazon.co.jpの2011年の売上が約4800億円と推定されているので、「ドコモがヤル以上は」といったところでしょうか。しかしながら、「タブレットというものが欲しいヒト」はdマーケットでは買わないと思います。と言うよりも、「ネット通販では」という意味です。ただし、抱き合わせになっているdビデオは別です。おそらく6ヶ月後の解約解禁になっても、契約条件だと思い込んでいるか、解約が面倒か、あるいはオンデマンドのビデオ配信が気に入ってしまったかで、解約率は低いと予想されます。仮にdtabが100万台売れて、解約率が50%だとしても、(1,000,000×525円×6ヶ月)+(1,000,000×525円×6ヶ月×50%)=47億2500万円の年間売上が見込めます。

Wikkipedia|Amazon.co.jp

「ハードを安く売り、コンテンツで収益を上げる」AmazonのKindleを意識した小難しい戦略も決して間違えではないのですが、Amazonはネット通販、Googleは広告配信が収益の柱です。ドコモは通信手段を提供する会社です。本業の通信で収益を上げていくのが王道だと思います。その提案がしやすいドコモdtab、最初見たときは何かの冗談かと思って笑っていましたが、もしかしたら、売れるかもしれません。こうしたOEMモノに自社ブランドを冠した端末、「Yahoo!タブレット」とか「楽天タブレット」とか出てくると、市場もより活性化するのかな思います。

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