XPERIA X10 SO-01Bは、今まで使った携帯電話、いやデジモノのなかでも、思い出深い端末になりそうです。大げさですが、この端末はAndroidとは何かということを教えてくれました。現役引退にあたって、いつでも復帰可能な状態、モスボール (Mothball)をすることにしました。とはいっても、2.3→2.1→1.6の初期ロムに戻すだけですが、XPERIA X10の当時の思い出とともに振り返ってみたいと思います。まずは、Android 2.3.3です。
Wikki｜モスボール
環境
- PC：Windows7 64bit SP1
- 端末：XPERIA X10 Android 2.3.3 Thgo2v18c
Thgo2v18c
現在のロムです。ペリア最後の進化は、つい先日2012年12月23日に、思い出したかように発表されたThgo2v18cです。Thgo2v18bのバグフィックス版だと思いますが、このロムならまだまだ戦えそうです。でも、キリがないので、そろそろ休ませてやります。
所感 ~android~｜XPERIA X10
Thgo2の最大の特徴は、バッテリーの持ちとチューニングされたヌルサク具合いです。これがなんとも言えない絶妙な調整で、大げさですが、ICSを使っているような錯覚を勝手にしていました。2012年になってもXPERIA X10が現役に踏み留まることができたのも、ひとえにこのThgo2のおかげです。作者様には感謝いたします。
サイゴンのうさぎ｜XPERIA X10 ThGo2 v18.0cを入れてみた。
手順
まず、Android2.3に戻します。MicroSDにバックアップしてあった。バックアップファイルから、Restoreします。
- 「電源ON」→Sony Ericsonのロゴが出たら「戻るボタン」数回押す。→「xRecovery起動」→「Backup and restore」→「Restore」→該当するimageファイルを選択します。
バックアップのファイルなしで、2.3.3に戻したい方は、「X10i_3.0.1.G.0.75_GLOBAL-GGL GENERIC 1232-9897」をFlash ToolでFlashします。下記をご参考にしていただければと思います。
Androxyde｜Flashtool v0.9.9.0
サイゴンのうさぎ｜XPERIA X10にThGo2 v18.0bを入れてみた。
ソニエリ標準2.3.3の思い出は、なんと言っても2011年夏のソニエリによるアップデート配信です。XDAでも、2ちゃんねるでも、お祭りでした。事前の「ドコモ版は配信しません！」のお達しは、「何で？」でしたが、グローバル版は、確かアフリカから始まり、大盛り上がりのうちに世界を駆け巡りました。Android OSのアップデートは、キャリアやメーカーの都合や思惑で、配信されなかったり、技術的にできなかったりします。そのころから、ドコモとかソニーとか、当時はソニエリですが、もうダメなのではないだろうか、という疑惑が浮上してきました。
このバージョンから、アプリ一覧が横スライドになりました。iPhoneもそうですが、横の方が使いやすいです。また、この2.3.3ではスクリーンショットが取れなかったので、要Root化のShootMe (Screen Grabber)が、神アプリでした。
AndroLib.com｜ShootMe (Screen Grabber)
2.3.3そのものは安定感があり、2.2から搭載されたJITコンパイラのおかげで処理スピードもあがりました。バッテリーの持ちも含めて、2.1からは格段の進歩です。また、おなじみのイースターエッグやテザリングも標準で搭載されました。
このAndroid 2.3.3 Gingerbreadおかげで、XPERIA X10に踏み留まられた方も多いと思います。また、2.3をベースにしたカスタムロムも花盛りでした。CyanogenModのFreeXperiaやThgoさんなど、週末はロム焼きの忙しい日々でした。最後は4.0への高みに駆け上がろうとしていましたが、さすがにスペックの壁は打ち破りがたく、ペリアの限界を感じたバージョンでもありました。
サイゴンのうさぎ｜XPERIA X10 ありがとう。Android 2.3→2.1にする。
